「人生」の歩き方

今日は、「人生」の効率的な生き方について描こうと思います。
 
過去にも触れている部分もありますが、
今日は、それらも統合してまとめてみるつもりです。
 
以下の図を見て下さい。

 
左右に円を組み合わせた図が並んでいます。
さて、それぞれの真ん中の円はどちらが大きいでしょうか?
一見、左の方が大きく見えますが、実は左右の円は同じ大きさです。
 
真ん中の円をビスケットに見立てて考えます。
左右のうちどちらか一方のビスケットをもらえるとしたら、
あなたはどちらを選ぶでしょうか?
その会場にはたくさんの人がいて、
どちらのビスケットも並べば必ずもらえるものとします。
 
私は、迷わず右の方を取りにいきたいですね。
「見た目」の影響で、左のビスケットに人が集まるでしょうから。
 
さて世の中には、
上記の図のように「見た目」と「実質」が乖離していることが無数にあります。
例えば、「お金」さえあれば「幸せ」になれるという「見た目」。
その「見た目」が真実でないという事例は、星の数ほどありますよね。
高額な宝くじに当選して身を持ち崩す人々。
「お金」を求める余り、粉飾決算をして逮捕された人。
 
上記のようなことが起こるということは、
「お金」さえあれば「幸せ」になれるというのは単に「見た目」の話。
「実質」的に「幸せ」になるための要素は、他にあるはずです。
以前紹介した「月3万円ビジネス」も、
「幸せ」の「実質」的な要素は「お金」でなく「時間」であるという観点の話でした。
 
この「実質」を、物事の「本質」と呼びます。
 
つまり、「人生」を効率的に生きるなら、まずは「本質」を見極めることです。
 
しかし、この「本質」を安易に判断しようとすると危険です。
なぜなら、人類はこの「本質」の正体をまだまだ模索中の段階ですから。
「これが本質だ!」と言っているのは、新興宗教だったりするので注意して下さいね。
 
では、どうすればよいか?
「答え」がまだないのなら、自分で模索して自分なりの「仮説」を立てるしかありません。
この自分の「仮説」を立てる時に、唯一使える「知識」は「科学」です。

「科学」だけは、人類が反復して検証した確かな「知識」。
ですが・・・
科学はまだ、
私たちが「幸せ」になるための最も根本的な「本質」を読み解くところまでは全然至っていません。
すなわち、「私とは何か?」「世界とは何か?」「死んだ後、私はどうなるか?」という問いに、
「科学」はまだ答えられない。
まあそれでも、人類の偉大な努力によって、
その答えに続く「橋」は、まだ向こう岸には到達しないものの、
道半ばまでは構築されていっています。
 
であるならば、私たちの取るべきスタンスは、
まず「科学」によって構築された「橋」を、行けるところまで渡ること。
そして、そこからは自分なりの「仮説」を立てて人生の「本質」を見立てていきます。
 
それでは人生の「本質」に近づくための、「科学」の橋の渡り方を見てみましょう。
私の経験からすると、以下の「科学」が「本質」に向かう際の助けになるはずです。
 
・「量子力学
  「世界」が自分の直感では理解しきれないものであることがわかります。
・「脳科学
  自分が理解しているつもりのことが、全てあてにならないことがわかります。
・「動物行動学」
  動物の振る舞いを見て人間を考察すると、シンプルに人間を理解できます。
・「進化論」
  生物はなぜ進化をするのか?進化論は「生命」の本質を理解する鍵です。
 
ざっと挙げましたが、これらを理解して「考察」を深めると、
「本質」の対岸がおぼろげに見えてきます。
 
そして、「科学」ではまだ解明できていない隔たりを、
大胆に「仮説」を立てて、埋めなければなりません。
残念ながら「科学」の知識だけでは、まだまだ私たちの「人生」の役には立たない。
 
この「大胆な仮説」では、どのようなことを考えるべきか。
以下に並べてみます。
 「自分」とは何か?
 「世界」とは何か?
 「死後」はどうなるか?
 何のために生まれてきたのか?
 「生きる」とは、どういうことなのか?
 「運命」はあるのかないのか?「自由意志」はあるのかないのか?
 「人(自分)」にとっての「幸せ」とは何か?
 
これらは、自分なりの「仮説」を立てようとすると、少し躊躇します。
そんな難しいことは自分にはわからないとか、
偉い人が考えればよいと思う人もいるでしょう。
でも、ここだけは自分で考えることが重要です。
自分で考えないならば、社会に食われるだけです。
何も「仮説」を持たなければ、人々は簡単に騙されるし流されてしまう。
新興宗教だけでなく、一般の社会常識にだってそれは潜みます。
子どもの頃は、偏差値至上主義の「モノサシ」を押しつけられませんでした?
偏差値が低くて、劣等感を持った人は、まんまとやられましたね。
当然ながら、人の価値は「偏差値」なんかで優劣をつけることはできない。
それどころか、私がブログで何度も言っているように、
「あなた」が最もこの「世界」で価値がある存在なんです。
「世界」にはたくさん人がいるのに、
皆が一番価値があるなんて言ったら矛盾しないのかって思う人もいるでしょう。
しかし「考察」を深めて「あなた」の数だけ「世界」があることを知れば、
何の矛盾もありません。
 
また、この段階で、多くの先人達の仮説を参考にすることは非常に有効です。
「哲学」「心理学」「思想」「伝統的宗教の考え方」「偉人の金言」。
決して鵜呑みにするのではなく、
自分で消化してしっかりと自身の血肉にしていきます。
 
エジプト神話に登場する「スフィンクス」。
道行く人々に謎かけをし、それに答えられないものを食べてしまう怪物です。
気付いていますか?
私たちも謎かけをされていることを。
この謎に答えるために「本質」をつかみに行かないと、
真の「人生」を歩めず、「世界」に食い殺されてしまいます。
 
この「本質」をつかみさえすれば、
人はビル・ゲイツよりも「幸せ」な人生を送れるはずです。
「世界」のあらゆるものに流されずに、「自分」だけの「本質」をつかみに行きましょう。
 
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