「不器用」な自分に「感謝」

私は、発達障害です。
「ADD(注意欠陥障害)」と言います。
 
これは、ある種の神経伝達物質が不足している先天的な障害です。
 
特徴としては、整理整頓が苦手、ミスが多い、あきっぽく続かなくい、ストレスに弱い、
物を無くしやすい、金銭の管理が出来ない、不器用、衝動的にひらめきを口にする、
計画・準備が苦手、最後までするのが難しい、気分がかわりやすい、気ぜわしい、不安感、鬱、
心配性、かんしゃくもち、怒りっぽい、よく笑う、マニュアルに従うのが苦手、
対人関係に一喜一憂しやすい、しゃべりすぎる、物事を先送りにする、
アイディアはたくさんあるのに実行が困難、誤字脱字が多い、想いつくままに物事をする、
順番を待つことが苦手である、衝動的に創造力を発揮するが持続しない・・・・・・・等です。
(引用元:ADD(注意欠陥障害)/ADHD(注意欠陥・多動性障害) について
 
上記のうち、
「気分が変わりやすい」「気ぜわしい」「かんしゃくもち」「怒りっぽい」という部分は、
自分には当てはまらない気がします。
ただ確かに幼児のころは、脱腸の手術を2回するほどお腹に力を込めて泣いていたそうです。
また上記の引用元を見ると、
「多動性は、ある人もいれば、ない人もおり、とても夢見がちで物静かなADDもいます」
とのことですので、
現在の私は「多動性のない、とても夢見がちで物静かなADD」なのかなと思います。
「夢見がち」だからこそ、こんなブログを描いている次第です。
 
ADDにも、もちろんメリットはあります。
上記引用元で挙げて頂いているのは、
「頭の中で、常にアイディアが涌き出ている。
 直感力、決断力に優れている。
 好きな分野を通して、素晴らしい集中力を発揮する。
 情熱的で、創造力がある。
 ADDの症状は、見方を変えるととてもおもしろい。
 本来、まわりに笑いをたやさないユニークな人柄でもある」ということです。
 
確かに、ブログを描いていたり、複雑な機能を持つエクセル表を作成しているときには、
半端ない集中力を発揮しています。
好きなことには「とことん」なのです。
そうして自分が後から見ても、
「すごい!」というような文章やエクセル表を創ったりします。
後は、人を笑わすことも好きです。
 
ただADDは先天的障害なので、一般の人たちにはない苦労があります。
それが、「不器用」ということです。
例えば、「察して」仕事することができません。
普通の人には「察して」当たり前のことができないと、
それはすなわち仕事ができない人間となります。
 
私は、人様と比べて「不器用」な自分をず〜〜っと蔑んできたのですが、
昨日「不器用」でよかったなぁと感じた出来事がありました。
 
それは、仕事でミスをしてへこんでいた時のこと。
職場の同僚の方が「どうしたんですか?今日はいつもの笑顔がないですね?」と
心配して話しかけてくれたのです。
 
私は心底へこんでいたので、そのお声掛けに死ぬほど救われました。
 
・・・ということを、「感謝ノート」をつけていたので思い出し、
ブログに留めておこうと想った次第です。
 
しかし恐ろしいことは、
言葉をかけて頂いた瞬間には、とてもとても救われた想いだったのに、
そんな大切な体験を家に帰ったらすっかり忘れていたこと。
「感謝ノート」をつける際に、「今日感謝することは・・・」と考えたときに、
ようやくその大切な体験を思い出しました。
失敗したことは、当然記憶に鮮明に残っていたのですが・・・。
 
私は「感謝ノート」の優れた効果を、改めて認識しました。
 
さてそんな「不器用」な自分に、今日はもう一つ「感謝」したいと思うのです。
「助けてもらった」時や「心配してもらった」時に、
心から相手に「感謝」できることに、私は「感謝」します。
 
「不器用」な私はよく窮地に陥るのですが、
そんな時にかけていただく心配や励ましの言葉は、とてもとても心にしみるのです。
 
私はせめてもの恩返しに、「不器用」だけど「優しい」人間でいようと想います。
日常生活で、あるいはこのブログで、苦しんでいる誰かを助けることができたら、
それだけで「幸せ」です。