「一点のリスペクト」

私は「人生」の前半戦において、
人との「つながり」のない「人生」を送ってきました。
 
ですので、
私の「人生」の後半戦において、
人との「つながり」を得ることは、最大の「願い」です。
 
多くの人が享受しているであろう、人との「つながり」。
これを体験しないまま「人生」を終えたら、死んでも死にきれません。
 
そんなことになったら、「つながり」を求めて化けて出てやる所存です。

 
先日参加したセミナーで、
「つながり」を得るための重要なヒントを学びました。
 
それは、対人関係における「極意」とも言えるもの。
 
対人において、これを常に持たなければ、
おそらく、人との「つながり」は成就しません。
 
その持つべきものは、「一点のリスペクト」です。
 
どんな人にだって、自分よりも優れているところはいくつでもあります。
それを常に感じて、人と接するのです。
 
「そんなの簡単じゃん」って思います?
 
これが、結構難しいんですよ。
 
私は相手に「心ない」態度をとってしまう時、
必ず相手のことを観ていません。
 
そういうときは、「自分のこと」ばかりを観て相手に接しているのです。
 
例えば、私は自分がどう見られているかということを気にして、
相手のことを全く観ずに、てんぱりながら相手と接したりします。
これは、相手を気にしているようでいて、全く相手のことを観ていないのです。
 
それから、自分の「プライド」や「護ってきたもの」が傷つけられたと感じて、
相手に強い言葉をぶつけてしまうこともあります。
これだって、自分のことにしか目が行っていない言動です。
相手のことなんて、これっぽっちも観ていません。
 
私だけでなく、きっと多くの人が、
自分のことだけに目を向けて、人と接することがあるのではないでしょうか?
 
この自分にばかり目を向けて、
相手を観ずに「心ない」態度をとってしまうことを、
そのセミナーでは、「マイ・ワールド」と呼んでいました。
 
対人で接しているときに感じる
「あ、この人は自分の都合だけで話しているな」
「私のことなんて、これっぽっちも観ていないな」という感覚。
 
こういう時に、自分の「心」がざわつきませんか?
もっと言うと、多くの人が抱える対人のトラウマは、
必ず相手の「マイ・ワールド」によってもたらされているはずです。
 
私も、「自分のことを観てくれない・・・」というトラウマを、
「心」を抉られるほどに深く、いくつも持っています。
 
「誰か、自分のことを観て!」
 
私も含めた表現者の多くは、きっとこの部分に大きな飢餓を抱えているのだと思います。
「観てくれない」ということは、「関心」を持ってくれないということです。
マザー・テレサの言葉「愛の反対は無関心」から、
「愛」=「関心」であることがわかりますが、
結局相手から「関心」を持たれていない状況は、
「心」に「愛」の飢餓を生じさせます。
誰からも観られていないと、「心」は凍えて、次第に感覚がなくなっていくのです。
(関連過去ブログ:「愛」の反対は「無関心」(パート2)
 
ただ、今の職場はとても恵まれていて、
私のことに「関心」を持って下さる方が多くいらっしゃいます。
お陰様で私の「心」は、
「無視」に怯えることなく、少しずつ羽を伸ばせているようです。
少しずつ「心」の感覚が戻ってきました。
「ああ・・暖かい」
今までのずっと凍えてきた体験は、私に「愛」の暖かさと正しさを指し示してくれます。
 
しかし一方的に恩恵を受けているばかりでは、ダメです。
自分もちゃんと相手を観て接しないと。
 
その相手をちゃんと観るコツが、今日の表題の「一点のリスペクト」なのです。
 
まず職場や家族や周囲の人々に、「リスペクト」のポイントを見つけましょう。
これは、意外に簡単なことです。
普通は複数のポイントがあがってくると思います。
そうして、その複数のポイントの中から、
もっとも「すごいな」と思うものを相手に紐づけます。
 
「この人は、○○のところがすごい。」
「あの人は、○○できるからすごい。」
 
そしてその人と接するときには、
常にその人に、その「一点のリスペクト」のイメージをまとわせるのです。
 
特に、自分と相性が合わない人にこれを実行しましょう。
 
そうすれば、「対人関係」全般が良好になり、
きっといろいろなことが、よい方向にスムーズに流れていくようになるはずです。
 
ほとんどのストレスが「対人」から発生しますので、
この「一点のリスペクト」の習慣づけを続ければ、
「幸せ」が向こうから近づいてくると考えます。
 
念願の「つながり」を得るために、
私も「一点のリスペクト」を強烈に実行していくつもりです。
 
さあ、あなたも!
相手がまとっている「一点のリスペクト」を具現化して、
ヴィジュアルでイメージできるくらいの勢いで、
あなたの「サード・アイ」的なものを開いちゃいましょう!