うちの家紋が「雑草」だった。

前回の記事にも書いたように、
私は好奇心旺盛です。
 
気になったいろんなことを、片っ端からスマホで検索します。
大抵のことは一発でわかるので、大変便利・快適です。
 
最近、うちの家紋が何なのか、気になって調べました。
 
うちの家紋は、以下です。

 
この家紋は、「丸に片喰」と言います。
この「片喰」は「カタバミ」と読むのですが、
これは路上で最もよく見かける「雑草」の一つです。
写真のような「雑草」を、皆さんも目にしたことはありませんか?

カタバミ」については、私の過去ブログで、
世界中に分布している「キング・オブ・雑草」として紹介をしています。
(過去ブログ:はぜる「雑草」
少し時期が過ぎてしまいましたが、「カタバミ」の花は可愛らしい黄色い花です。
綺麗な花が咲いているなと、道を歩いて気づいた人もきっといると思います。
 
カタバミ」のウィキペディアによりますと、
カタバミ」の紋章は、日本五大紋の一つに数えられるのだそうです。
 
カタバミは繁殖力が強く一度根付くと絶やすことが困難であることが、
「(家が)絶えない」に通じ、
武家の間で、家運隆盛・子孫繁栄の縁起担ぎとして用いられてきました。
 
実際、「カタバミ」の生存戦略はしたたかです。
カタバミ」は「酢漿草」とも書き、葉を噛むと酸っぱい味がします。
シュウ酸と呼ばれる酸が葉に含まれているためです。
このシュウ酸のお陰で、葉を虫に食害されることがほとんどありません。
私の記憶では、虫食いの「カタバミ」の葉を見たことは一度もないです。
実験として「カタバミ」の葉をちぎり、10円玉にすりつけると10円玉が綺麗になります。
それだけ強い酸が含まれている訳ですね。
是非お子さんがいる家庭で、お子さんと一緒に実験してみて下さい。
身近な命に興味を持つ、よいきっかけになるのではないでしょうか。
 
また「カタバミ」は、地下に球根を持ち、さらにその下に大根の様な根を下ろします。
この他、匍匐茎(地上近くを這って伸びる茎)をよく伸ばし、
地表にどんどん広がっていく訳です。
このため繁殖が早く、しかも根が深いので駆除に困る雑草となっています。
  
また、子孫繁栄の方法もユニークです。
カタバミ」の果実は、以下のような形をしています。

この果実に触れると、自ら赤い種子を勢いよく弾き出すのです。
私達も道を歩いていて、知らず知らずのうちに靴で果実に触れて、
カタバミ」の種子拡散を手伝っているのかもしれませんね。
種子は最大1m程度まで飛ぶそうです。
 
そんな、しぶとく可憐に生きる雑草の「カタバミ」。
その「カタバミ」を家紋に持つことを知って、私はちょっと嬉しいです。
ご先祖様も、私と同様に「雑草」を愛でていたのだなと。
 
カタバミ」の花言葉は、「輝く心」。
しぶとくずぶとく地に足をつけて、そしていつか「輝く心」を宿したいと想います。