アスファルトをついばむスズメは何を食べているのか?

5年間ずっと不思議に思っていた光景がありました。
 
それは、スズメの群れが車道のアスファルトにいて何かを一生懸命ついばんでいる姿です。
車が来ると一旦その場を離れるのですが、
車が通りすぎるとすぐその場に戻って、ついばみを再開します。
 
何もないアスファルトで、一生懸命何を食べているんだ?
ずっと疑問に思っていました。
 
それが、先日答えが出たのです。
答えは、砂肝に砂礫を蓄えるため。
 
そっか、鳥には砂肝という臓器があったんだっけ。
 
ウィキペディアで、砂肝(砂嚢)のことを調べてみました。
すると、以下のような説明がありました。

砂嚢は鳥類、爬虫類、ミミズ、魚類などに見られる消化器系に属する器官である。
分厚い筋肉からなる袋状あるいは管状の器官で、食べたものをすりつぶす機能を持つ。
小石などを利用して消化の助けとする種もある。
昆虫や軟体動物では、砂嚢の中にキチン質の小板や歯のような構造を持つものもある。

 
おお、砂嚢って幅広い種類の動物が持つ結構メジャーな器官なんですね。
我々哺乳類にはない臓器なので、あまりイメージが湧きませんが。
 
鳥類は砂礫を飲み込んで、砂嚢中でそれらを歯の代わりとして、
植物の種などの食べたものを砕き、消化の助けとするそうです。
確かにスズメは、イネ科を中心とした植物の種子や虫を食べます。
歯のない雀は、砂肝で種子を磨り潰していたんですね。
 
冒頭の車道のアスファルトで一生懸命砂礫をついばんでいたスズメ達は、
いつも同じ場所でついばんでいました。
おそらく、群れによって決まったお気に入りの場所が形成されるのでしょうね。
 
このように、ずっと疑問に思っていたことが判明すると、
すっきりとした「嬉しさ」が湧き出ます。
森羅万象に好奇心を向けて疑問を持つことは、
「人生」に「幸せ」を感じさせる大切な一要素だと想う次第です。
 
そういう意味では、私はこのブログを通じて、
様々な疑問を感じ、そして解明してきました。
この「世界」が、どんどん「わかっていく」感じには捨てがたい魅力があり、
それがこのブログを続ける一つの源泉になっているのです。
 
テレビのバラエティー番組でも「知識」を得ることができますが、
それは例えるならガイド付きのツアー旅行のようなもの。
一方で自分だけの疑問を探しに行くことは、小さな冒険です。
 
子どもの頃の冒険は、
「あの先には何があるんだろう?」「あそこには何かあるんだろう?」という疑問から
始まります。
「世界って一体どうなっているんだ?」
これを知るために、大人の探検も子どもの冒険も始まるのです。
 
私は現在、社会人になって会社勤めをしながらも、冒険に出かけることができています。
これは、なんと「幸せ」で豊かなことでしょうか。
 
私はまだ、子どもの頃からの疑問を捨ててはいません。
「世界って一体どうなっているんだ?」
私のワクワクするような冒険の旅は、まだまだ続きます。