今、苦しくて苦しくて仕方がない人へ

「心」が成長する。
そんな体験をしたことがありますか?
 
「今思えば、あれがそうだったのかな」と思い当たる人も多いでしょうね。
 
私にも、そんな体験が何度かあります。
今振り返ると、私の「心」が成長した時期には、
一つの共通パターンがありました。
 
それは、「苦しみ」から回復する時期に「心」が成長するということ。
一方、「楽しい」時に「心」が成長することはありませんでした。
 
例えば、「いじめ」による2年間の「苦しみ」。
そして会社を辞めた後も、
毎日「いじめ」の首謀者の顔が頭に思い浮かび、
憎しみの炎に自らの「心」を焼くという形で、
2〜3年、後遺症的な「苦しみ」に包まれた体験があります。
長期間の深い深い「苦しみ」。
この期間は、「無駄」な時間だったのでしょうか?「損失」だったのでしょうか?
「苦しみ」の真っ直中の当時の自分には、「無駄」だし「損失」でした。
「このどうしようもなく抑えのきかない状態も、奴らのせいだ」という思い。
「この失われた時間を返せ!」という恨み。
 
しかし、永遠に続くと思われた「極寒の冬」にも「春」が訪れ、
私の「心」が大きな「成長」を遂げることになります。
新たな「価値観」や「世界観」の「芽」吹き。
その時、初めて気づくのです。
「苦しみ」の時期に、「心」は、深く力強い「根」を張っていたことを。
「苦しみ」の時期が長ければ長いほど、深くまで。
「苦しみ」の痛みが強ければ強いほど、力強く。
 
今は、「いじめ」の首謀者を思い出しても、想起されることは彼の「未熟さ」です。
余計なお世話だと思いますが、
もし彼が当時のままであったら苦労するんじゃないかなと心配までします。
 
こんな考え方をできるようになる日が来るとは、
当時の自分には、とても信じられなかったでしょう。
「苦しみ」の真っ直中にある時は、「根」が地中にあるので、
当人は「心」が「成長」に向かっているなんて絶対に気づくことができません。
 
だから、私はこのブログで伝えたかったのです。
 
 
 今、苦しくて苦しくて仕方がない人へ。
 
 今の時期は、決して「無駄」でも「損失」でもありません。
 今はとても信じられないでしょうけど、
 今あなたが受けている「苦しみ」を「養分」にして、
 あなたの「心」は、「芽」吹くために一生懸命大きな活動を始めています。
 これからのあなたを支える立派な「根」を深く大きく巡らしているのです。
 
 今、苦しくて苦しくて仕方がない人へ。
 
 これから先の人生は、決して今の「苦しみ」の延長線上にはありません。
 今はとても信じられないでしょうけど、
 今あなたが感じている「苦しみ」が「種」となり、
 あなたの「心」は、何かを護ることのできる「大木」へと成長します。
 「苦しみ」の中にある人々を癒し勇気づける美しい「花」を咲かせるのです。