「暗い暗いと不平を言うよりも、すすんで明かりをつけましょう」

「暗い暗いと不平を言うよりも、すすんで明かりをつけましょう」
 
私はこの言葉を、子供の頃にテレビで聴いた記憶があります。
ものすごい正論な「言葉」ですよね。
 
この「言葉」をブログ記事にしようと、
ネットで検索したところ面白いことがわかりました。
 
私の記憶の中では、「AC」等の政府公報のCMだと思っていたのですが、
それは記憶違いでした。
インターネットで調べてみると、
「心のともしび」というカトリック系のアメリカの宗教法人が、
正力松太郎氏の支援を得て1966年10月から日本テレビで全国放送していた
5分番組のキャッチフレーズだったことがわかりました。
(「心のともしび」のウィキペディアこちら
 
1998年4月まで、日本テレビで放送されていたようです。
番組の内容はキリスト教にまつわるお話の朗読で、
毎回番組のオープニングで
「暗い暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう」という
運動スローガンを流していました。
 
私は子どもの頃にこの番組を見て、
何故かこのスローガンがずっと頭の中に残っていたようです。
 
そして私は知らず知らずのうちに、この「言葉」を一つの「価値観」としてきました。
何となく「不平」や「悪口」を言うことを、
かっこ悪いと感じるようになっていたのです。
 
じゃあ、うまく「明かりをつける」ことができるかと言うとそうでもなく、
解決のすべがよくわからず、葛藤することが多かったような気がします。
 
だけど、方向性はわかっていました。
「不平」を言っても永遠に解決しない。
「何とかする」しかないのです。
 
そこで、私は「人」や「世界」に関するあらゆることに興味を持ち、
そういったコンテンツの書籍を貪欲に読みました。
 
能力が優れている訳でもないこの自分という理不尽な「容れもの」に、
どう対峙し、どう扱ったらよいのか?
 
戦争や児童虐待や飢餓。
「苦しみ」ばかりのこの理不尽な「世界」に、自分はどう関わるべきなのか?
 
「不平」を言うくらいなら、少しでも、わずかでも、「明かり」をつけたい。
 
「心のともしび」という5分番組は、
もともとアメリカ人司祭ジェームス・ハヤット神父が私財を投じ、
自ら企画出演するミニ番組でした。
それが、協賛者を得て徐々にネット局を拡大。
ついには、全国放送にまで拡大したのです。
 
最初は小さな「明かり」でしたが、
その「明かり」は日本全国を照らすほどになりました。
 
私も微力ながら「明かりをつけ」る側に回りたいと思います。
このブログで少しでも、世界の「暗い」ところに「明かりを灯すこと」ができたなら。
 
マッチ程度の灯火ですが、今後ともよろしくお願いします。