「頭」と「心」と「体」

今日「なるほど」と思うお話を聴けましたので、
ご紹介したいと思います。
 
私の最近の考察テーマは「無気力」からの脱出です。
「無気力」や「うつ」の状態というのは、
ゲームで言うところの「ステータス異常」に相当するものだと最近感じています。
 
頭の上でバッドステータスのサインがくるくる回っているイメージですね。
そして、この状態から回復しないと「幸せ」に向けての次の手が打てない。
「無気力」という「ステータス異常」は、行動力を奪います。
 
多くの人が、ふとしたタイミングで「無気力」の状態になってしまうのではないでしょうか。
この「無気力」に苦しめられているのは、私だけではないと思います。
 
そしてもし、多くの人が「無気力」に苦しんでいるのであれば、
そこからの「回復手順」が確立されていることが社会的に必要なはずです。
しかし残念ながら、「心」を「無気力」状態から回復する手段は確立されていません。
私にできることは、せいぜい「栄養ドリンク」を飲むことぐらいです。
 
ネットによい方法が載っていないか検索すると、、
「どうしたら無気力を克服できるか?」というお題の掲示板がいくつか見つかります。
そして、そういった掲示板の回答は大体2つの方向に集約されていくようです。
 
まず一番多い回答は、「とにかく始める」ということ。
やっているうちに、「やる気」が出てくるという説明です。
これは、確かにその通りだと思います。
だけど、最初の「着手」が難しいですよね。
私の「無気力」レベルだと、
「頭」ではわかっていても、結局「着手」せずに終わってしまいます。
 
次に多い回答が、「とにかく朝運動しよう」というものです。
これも、経験則で正しいとわかります。
以前、朝ジョギングをしていた頃は、一日「心」が調子よかったものです。
ただし、こっちも持続できれば非常に有効ですが、
続けられるかどうかが問題になってくると思います。
 
さて、ここまで話してきて冒頭の話題に戻ります。
今日「なるほど」と納得するお話を聴くことができたので、
それをご紹介したいと思う次第です。
それは、「頭」と「心」と「体」をつなげることが「幸せ」につながるというお話。
そのお話をして頂いた方は、
東日本大震災の際、仙台にボランティアに行かれたのだそうです。
仙台の避難所の皆さんの「心」をよい状態に回復するために、
その方は避難所を回って、ある「運動」を避難所の方々に案内されました。
それは「体」と「心」はつながっているという考えの基、
「体」を動かすことで「心」をよい状態に持っていくことを目的にした「運動」。
避難所の方々はあまり体を動かさない窮屈な環境の中、
「心」がふさぎ込んでいる状態でしたので、
この「運動」は非常に効果があったとのことでした。
「心」を直接よい状態に移行する技術。
ある意味一番避難所に必要な支援だったのではないかと思いました。
 
その方が言うには、「頭」と「心」と「体」はつながっているのだそうです。
「心」を直接「幸せ」にすることはできず、
「心」を動かすためには、「頭」や「体」から「心」にアプローチする必要があります。
ただ「頭」からのアプローチでは、
「頭」は「頭がいい」ので、
入った情報を価値観や先入観で歪めてしまう可能性があるとのこと。
それに対して「体」は「素直」なので、
「体」からのアプローチは、
直接的に安定して「心」の状態を動かすことができるのだそうです。
 
私が、毎朝ジョギングをしたら一日の「心」の状態がとてもよかったという話をしたところ、
その方は、
「体」から「心」へのよいアプローチを発見できたのではないかとおっしゃていました。
「体」→「心」のルートは非常に安定しているので、
自分にとってよいアプローチを発見できた場合は、
その方法は一生ものの心強い「幸せ確立手段」となる訳です。
 
私は今までこのブログで、「どうしたら幸せになれるのか?」ずっと考察してきました。
しかし考察の内容は、
「頭」で考察した理論を「心」の「幸せ」につなげるという試みに偏っていたようです。
 
しかし私は、「頭」の他に「体」という相棒がいることをすっかり忘れていました。
これからは「頭」だけでなく「体」にも頼って、
「心」の「幸せ」を実現したいと考える次第です。
人生の「幸せ」のためには、使えるものはできる限り使おうと思っています。
 
さて私は今、「心」にアプローチする2つのルートに気づくことができた訳ですが、
一体どちらがより重要なのでしょうか?
私は、それぞれ使い分けて活用することが大切だと思っています。
 
例えば「頭」→「心」のアプローチは、
人間関係等の複雑な外部環境に対応していくために重要です。
そもそも現代人は環境に苦しめられている場合、
そこから脱出するには「頭」を使うしかありません。
動物のように「体」を使って腕力で嫌な相手を追い払うという訳にはいかない訳です。
だから我々人間は、「頭」→「心」のルートを常に磨き続ける必要があると思います。
 
一方「体」→「心」のルートを活用すれば、
直接的に有無を言わさず「心」の状態をボトムアップすることが可能です。
「体」をこのタイミングでこう動かせば「心」がよい状態に移行するという
個々人の方程式を見つけてしまえば、
その確立された手段は外部環境に左右されない物質的な「武器」になるはず。
その「武器」は、
現代人にとって最大の「天敵」である「心」の中の
「無気力」や「不安」「恐れ」「怒り」といったネガティブと闘うことができます。
 
さて、ここまで頭の中で整理をしてきた結果として、 
私は、一度挫折した「運動」をまた再開しようと思います。
今度は経験則に加えて頭でも必要性を理解できたので、長続きすると思うのですが・・。
もし続けられなくなったら、また原因と解決策を探すことにします。
「運動」が人生の「幸せ」に不可欠なことは、十分に理解できましたからね。
 
私は「運動」で、「人生」の次のステージに進むつもりです。
 

 
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