「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」

「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」
 
私の好きな漫画「ハンターハンター」の第一巻に登場するセリフです。
ハンターハンターウィキペディアは、こちら
 
今は32巻まで発売されていますが、
この1巻の主人公(ゴン)が話した言葉が、私の心にずっと残っています。
 
この言葉が出たのは、こんな場面です。
ゴンと行動を共にする二人が、互いの言葉に怒り決闘をすることになった。
それを止めようとした人物に、ゴンが以下のことを話した。
『「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」
 ミトおばさんが教えてくれたオレの好きな言葉なんだ。
 オレには、2人が怒っている理由はとても大切なことだと思えるんだ。」
 
その人が何に対して怒るのか?
「怒り」というのは、「真剣」です。
端から見たら下らないことに見えても、怒っているからには本人は「真剣」なのです。
 
それは、その人の「人生」の中で、
最も苦しんできたことであったり、最も大切にしていることであったり。
 
例えば私は、
自分の心証を悪くすることを目的に、自分のことを周囲に流布されることに「怒り」ます。
 
それは、私が昔いじめにあって会社を辞めたから。
そのいじめの原因は私ですが、しかしいじめの首謀者からこれをやられ、
もともとコミュニケーションの苦手な私が、組織の中でハブにされ干されました。
せっかくあった「つながり」が、ぷっつりと消えてなくなりました。
 
だから、私は上記のような行為に「怒り」を覚えるのです。
「へっ、そんな下らない理由で、関係ない人にも怒るのかよ!」と
感じる人もいるかもしれません。
しかし「怒っている」私は、それでも「真剣」なのです。
嘘偽りなく、過去のその苦しい想いを通じて、「真剣」に怒っています。
 
ただ、「自分の「怒り」の原因を知れ!」と人に要求するのも身勝手な話です。
ですから私は、相手に強要せず、これを自分のみに適用します。
 
すなわち相手が「怒った」時、それを真剣にくみ取ろうと想うのです。
前回のブログ記事で描いた「人間観察ノート」。
私は、対人でトラブルを起こした人の「喜怒哀楽」を知るための
「ノート」を作り始めました。
 
相手が、
何に心から喜ぶのか?
何に真剣に怒るのか?
何に心を痛めるのか?
何を心から愛するのか?
 
これをノートにつけていくと、相手を冷静に見ることができるようになります。
そして、その人へのネガティブな感情が薄れていくようです。
いつかきっと、その人への愛着も湧いてくると想います。
 
相手を嫌っているときは、相手の悪い部分にしか目が行かない訳です。
これほど不幸なことはないと思います。
ちゃんと360度の視点で相手を見つめる。
 
そうすることで、
自然と相手へのリスペクトが湧き、
愛情を取り戻せると想うのです。