この世界

「存在」論

マルティン・ハイデッガーという20世紀前半に活躍したドイツの哲学者がいます。 (ウィキペディアはこちら) 彼は、「存在」するとは何か?ということを考えることに、 その一生をかけた哲学者でした。 しかし、彼は結局「存在」というものを定義しきれずに…

「無になる」とは何か?

「人」は死んだら「無になる」と考える人は多いのではないでしょうか? 特に、「科学万能主義」という宗教を信じている日本人には。 だけど、「無」がどういう状態なのか ちゃんとわかっている人の数は、それこそ「無」に等しいと思う次第です。 そもそも物…

「銀河鉄道999」

「銀河鉄道999」 この作品を知らない人はいないと思いますが、 松本零士さんの独創的なSF漫画作品です。 私は子どもの頃このアニメを観て育ちました。 (「銀河鉄道999」のウィキペディアはこちら) 未来の世界、 主人公の少年「鉄郎」が謎の美女「メーテ…

「モノ」との「縁」を少しずつ切っていこうと思います

「モノ」がある故に、「人」は苦しみます。 なぜなら「モノ」は、有限だからです。 「石油資源」のために、戦争が起きて多くの人が苦しみます。 「領土」問題で、多くの人達が憎しみあいます。 「偏差値」や「通信簿」という有限な数字の高低で、 多くの子ど…

「足らず」を知る

この「世界」は、自分の「心」以外の全てのものが「有限」である、 というお話を前回のブログでいたしました。 生きるにあたって、あらゆるものが「有限」です。 モノ然り、エネルギー然り、1日の時間然り、お金然り、寿命然り。 それから、「負の感情」や「…

立花隆著「臨死体験」

今日は、書籍を紹介したいと思います。 「人」って何だろうっていう関心をお持ちの方には、お勧めの1冊です。 ゴールデンウィーク後半のお供にいかがでしょうか? さて、今回ご紹介する書籍は「臨死体験(立花隆著)」。 立花隆さんをご存じなければ、 「う…

グノーシス主義

「グノーシス主義」という紀元2世紀から3世紀頃に信仰された宗教があります。 キリスト教から分派した一体系ではありますが、 その思想は本来のキリスト教の教えに反逆するような内容であり、 キリスト教の中でも「異端思想」と呼ばれています。 その思想…

「憎しみ」の半減期

私の最近のこだわりは、「心」の「エネルギー」です。 私は、「憎しみ」という「感情」が、「原子力発電」のように、 長い期間かつ大きな「心」の「エネルギー」を発生させる源泉となると考えています。 しかし、永久に「憎しみ」から「エネルギー」を得るこ…

「共生」

イソギンチャクを自分の貝殻の上に乗せたヤドカリを見たことがありますか? そのヤドカリは成長して新しい貝殻に引っ越しするときも、 自分のハサミでイソギンチャクを新しい貝殻に移し替えます。 彼らは「共生」しているのです。 ヤドカリは、イソギンチャ…

「カネ」は死んだ!

「神」は死んだ! ニーチェは言いました。 ニーチェは、キリスト教が絶対だったヨーロッパの思想体系に、 神の教えではなく、人間が自身の力で思想することを訴え、 「神」は死んだ!と宣言した19世紀の哲学者です。 ニーチェ以前のヨーロッパは、 キリスト…

レールの外には、「縁」という風が吹いている

私は、かつて就職した大企業を辞めて、 レールを外れて生きています。 現在の私は、なんとも先の見えない不確実な境遇なのです。 大企業の社員や公務員として働かれている方々のように、 自身の進む方向がある程度、レールに従って自動的に進んでいくのとは…

思考実験「マリーの部屋」

最近、あまりブログを描けていませんが、 これからも「人生」の「本質」に対する「考察」を紡いでいきたいと思います。 どうぞ、よろしくお願いします。 さて今日紹介しようと考えているお話は、ある思考実験です。 その思考実験の名前は、「マリーの部屋」…

「選挙」と「日本丸」

今週末の12月16日(日)は、衆議院選挙ですね。 どこの政党が、あるいは誰が、 今後の日本を引っ張っていくと皆さんは予想しますか? とても気になるところです。 一見関連性がないように見えても、 やはり為政者の政策は、じわじわと私たちの「生活」にも影…

「年末ジャンボ宝くじ」と「マッチ売りの少女」

今年の「年末ジャンボ宝くじ」の1等は、前後賞合わせて6億円だそうですね。 皆さんは購入されましたか? 私も今年は10枚購入しました。 しかし、宝くじというのはなかなか当たらないものです。 以前もブログで紹介しましたが、 「宝くじシミュレータ」という…

「心的エントロピー」

言語化するのが難しく、 またどのような法則なのかよくわからなかったので、 今まで描かなかったことがあります。 それは、私は人と接する時に直感的に「あるもの」を感じるということです。 それは、その人の「芯」の温度。 すなわち、世の中には「芯の温か…

クジラの恩返し

動物は、よくもわるくも人間よりもシンプルでストレートな存在です。 彼らの純粋な行動は、 「忠犬ハチ公」や「盲導犬サーブ」のように、 時に私たちの寝ぼけた「心」を、目覚まし時計のように呼び覚ましてくれます。 そして、そうした時に私たちは忘れてい…

「意識」を2で割ると? 「意識」を2で掛けると?

面白い本を見つけました。 その本は、「0と1から意識は生まれるか(橋本淳一郎、早川書房)」です。 この本は、科学の最先端の知識の中から、 難しい理論や数式等を使わずに、 我々の知的好奇心を満たしてくれるお話を紹介してくれます。 例えば、私が過去…

国家論:見える「成長」と見えない「成長」

人の「成長」とは、 成人になるまでの「体」の成長と、 生涯を通じた「心」の成長である。 このブログを見に来て頂けている人ならば、 ある程度、この意見に同意して頂けると想像します。 すなわち、人の「成長」には、 目に見える外見の「成長」と目に見え…

「人生」の歩き方

今日は、「人生」の効率的な生き方について描こうと思います。 過去にも触れている部分もありますが、 今日は、それらも統合してまとめてみるつもりです。 以下の図を見て下さい。 左右に円を組み合わせた図が並んでいます。 さて、それぞれの真ん中の円はど…

「我」思う故に「世界」あり

「我」思う、故に「我」あり 哲学者デカルトの有名な言葉です。 (ウィキペディアはこちら) 映画のマトリックスを想像してもらえると、この言葉をよく理解できるかもしれません。 はたして目の前の「世界」は、本当に存在するのか? 単にバーチャルリアリテ…

「一期一会」の使い方

「一期一会」。 有名な言葉です。 その意味も、皆さんご存じでしょう。 ウィキペディアを見てみますと、 茶道の大家である千利休の、筆頭の心得だそうです。 意味は、こう書いてあります。 「あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ない…

最高の「会社」とは?(その3)

さて、今日も最高の「会社」とは何か?について考えていきたいと思います。 今日も参考書籍は、 「野村の「人生ノート」夢をつかむ特別講義(野村克也・野村克則著)」です。 この本を読み、私は野村監督の深さを改めて実感しました。 本当にオススメの本で…

最高の「会社」とは?(その2)

前回から、最高の「会社」とは何か?ということで考察を行っています。 考察を進める中で、私の頭に浮かんだのが、 金にものを言わせて、即戦力の大型選手を採りまくる巨人軍と 「野村再生工場」と言われた野村監督の率いるチームの対比でした。 という訳で…

最高の「会社」とは?(その1)

とある事情で、最高の「組織」とはどんなものか考察することになりました。 具体的には、「会社」という「組織」のことです。 まず最高の「会社」とは、どのような条件をクリアすればよいのか考えてみます。 実は、これはちょっと難しい問いかけなのかもしれ…

優しい唄「僕が一番欲しかったもの」

「優しい唄」と出会ったので、紹介したいと思います。 その唄は、槇原敬之さんの「僕が一番欲しかったもの」です。 そこで歌われているものは、等身大で素の「優しさ」。 まずは、「これは」と感心したこの唄の歌詞を紹介します。 「僕が一番欲しかったもの…

もう少し「世界」を「陰陽」で見つめてみる

前回は「いじめ」を「陰陽」の観点から捉えることで、 「いじめ」の当事者双方の対処策を考えてみました。 「いじめ」の現場において、 「いじめる側」と「いじめられる側」は決して同質化しない「対極」の存在。 「愛」や「友和」というお題目で相手を受け…

「いじめ」を「陰」と「陽」で見てみよう

今、社会問題となっている「いじめ」。 悲惨なその実体に、私も含め多くの人々が「心」を痛めています。 実は、この深刻な問題の構図は意外にシンプルです。 登場人物は、「いじめる側」と「いじめられる側」だけ。 複雑な利害関係もなく、黒幕なんてものも…

「月3万円ビジネス」

ホームレスの方の自立を支援する雑誌「THE BIG ISSUE」。 駅前や街の交差点で、ホームレスの方から1冊300円で購入すると、 販売者であるホームレスの方の手元に160円が残ります。 私は、チャンスがあれば必ず買うようにしています。 買う時のホームレスの方…

リオ会議でもっとも衝撃的なスピーチ

今日のお話は、友人に教えて頂きました。 とても本質的なことがそこにあると感じたため、今回ご紹介させて頂く次第です。 2012年6月20日〜22日までの3日間、 リオデジャネイロ(ブラジル)において、 「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開催されまし…

「天国」は、お好きですか?

あなたは、「天国」とはどのような場所だと考えますか? 実はこの質問、人によって答えは結構バラバラになるようです。 なぜならこの質問は、その人の価値観を浮き彫りにするから。 逆に「地獄」については、考えることが皆一緒のようです。 「痛み」「熱さ…